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文節の働き(2) ― 修飾語・接続語・独立語

文節には、主語と述語のほかにもいろいろな働きがある。このページでは、いくつかある文節の働きのなかから、修飾語接続語独立語の三つを取り上げてみる。それぞれの文節の働きをしっかりとおさえておこう。

▼ 修飾語

● 文の骨組みとなる要素は、主語と述語である。が、たいていの文には、主語と述語のほかにも、主語や述語などの文節をくわしく説明する文節がある。たとえば、次の図のように、「どこで」「どのように」「どんな」にあたる文節がそれである。このように、ほかの文節にかかってその内容をくわしく説明する文節修飾語しゅうしょくごと言う。

修飾語
【図】修飾語

また、上の図では、主語や述語の文節が修飾語によって説明されている。このように、修飾語によって説明される文節修飾語と言う。(「子どもが」「遊ぶ」の文節は、それぞれ主語・述語であると同時に被修飾語でもある。)

「本を読む。」の「本を」のように、「なにを」の形の文節も修飾語である。

● 修飾語(説明する文節)と被修飾語(説明される文節)との相互関係修飾・被修飾の関係と呼ぶ。修飾語は、つねに被修飾語よりも前に置かれる。なお、前にある文節が後に置かれた文節にかかってくわしく説明することを、「修飾する」と表現する。

● 修飾語には、用言(動詞・形容詞・形容動詞)の文節を修飾するものと、体言(名詞)の文節を修飾するものとの2種類がある。用言の文節を修飾する修飾語連用れんよう修飾語と言い、体言の文節を修飾する修飾語連体れんたい修飾語と言う。

(例)花が きれいに 咲く 。 (連用修飾語

→「きれいに」は、「咲く」という用言の文節を説明している。

(例)きれいな 花が 咲く。 (連体修飾語

→「きれいな」は、「花が」という体言の文節を説明している。

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★ まとめ ★

【見出し】

○ (要点整理)

▼ 接続語

● 次の例文中の赤い文節は、文と文、文節と文節とをつなぐ働きをしている。このように、前後の文や文節などをつなぎ、その関係を表す働きをする文節接続語せつぞくごという。

(例)早く起きた。しかし 、授業に遅刻した。

→後の文の最初にある文節「しかし」が前の文と後の文をつなぐ働きをしている。(「しかし」は接続詞。)

(例)早く 起きたのに 、授業に遅刻した。

→前半部分の文節「起きたのに」が文の前半部分と後半部分とをつなぐ働きをしている。(「のに」は接続助詞。)

接続語をつくることができるのは、接続詞と接続助詞である。上の例文の「しかし」のように、接続詞はそのまま接続語になる。接続助詞は、「起きたのに」のように、自立語など他の語について接続語となる。

★ まとめ ★

【見出し】

○ (要点整理)

▼ 独立語

● 次の例文のように、文節のなかには、文のほかの文節と強い結びつきがなく、比較的独立しているものがある。このような文節を独立語どくりつごという。独立語は、たいてい文の最初に置かれて、感動・呼びかけ・応答おうとう提示ていじなどの意味を表す。

(例)ああ 、今日はいい天気だ。 (感動)

(例)徳川さん 、昼食を一緒に食べよう。 (呼びかけ)

(例)はい 、一緒に食べましょう。 (応答)

(例)1月5日 、その日が僕の誕生日です。 (提示)

独立語になるのは、感動詞と名詞である。

▼ 練習問題で理解度チェック

【問題1】

 次の各文中で、下線部の文節が修飾している文節を抜き出して答えなさい。

(1) 非常に多くの人間が乗ったり降りたりする。

(2) 上空を大きな鳥がゆっくりと飛ぶ。

(3) 男の子は泣きながら、走る女の子を追いかけた。

*解答と解説*

【解答】 (1) 多くの  (2) 飛ぶ  (3) 追いかけた

【解説】

被修飾語を見つけるには、修飾語のすぐ後の文節からその次の文節へと順につないでみて、意味が通るかどうかを確かめる。

(1) 非常に|多くの|人間が|乗ったり|降りたり|する。

 修飾語は、主語と述語だけにかかるとはかぎらない。設問文中の「非常に」は、「人間が」にかかる修飾語「多くの」をさらに修飾する働きしている。つまり、「多くの」は、「非常に」との関係では被修飾語である。このように、ある文節が修飾語であるか被修飾語であるかは、他の文節との関係で相対的に決まることもある。

(2) 上空を|大きな|鳥が|ゆっくりと|飛ぶ。

 修飾語は被修飾語よりも前に置かれているが、すぐ直前にあるとはかぎらない。いくつかの文節をまたいでつながっている場合もある。修飾語をその後ろの各文節と一つずつあとにずらしてつないでみて、意味がつながる最後の文節を選ぶ。

(3) 男の|子は|泣きながら、|走る|女の|子を|追いかけた。

 「ながら」は接続助詞であるが、接続助詞がつく文節は接続語だけをつくるとはかぎらず、意味によっては(連用)修飾語ともなる。また、設問文中の読点の位置に注意すること。文の中には、読点の位置によってその意味が変わるものもあるからだ。もし、「男の子は、泣きながら走る女の子を追いかけた。」であるならば、「泣きながら」は「走る」にかかることになる。

 問題②【接続語・独立語の見つけ方】

 次の各文中から、接続語または独立語を抜き出して答えなさい。いずれもない場合には、「なし」と答えなさい。

(1) 明日は、雨かまたは雪が降るでしょう。

(2) 勉強すると言いながら、ついつい遊んでしまう。

(3) 田中くん、起きてください。

(4) だれだ、このコップを割ったのは。

*解答と解説*

【解答】 (1) または  (2) 言いながら  (3) 田中くん  (4) なし

【解説】

接続語となるのは、接続詞からなる文節や接続助詞が含まれている文節である。また、独立語は、直後に読点「、」が打たれて文の他の部分と切り離されているのでわかりやすい。

(1) 明日は、|雨か|または|雪が|降るでしょう。

 「または」は、対比を表す接続詞。接続詞は、もっぱら単独で接続語になる。

(2) 勉強すると|言いながら、|ついつい|遊んで|しまう。

 「ながら」は、確定の逆接を表す接続助詞である。接続助詞を含む接続語の文節は、接続詞を用いて言い換えることができる。その場合、文は二つになる。「勉強すると言う。だが(しかし)、ついつい遊んでしまう。」

(3) 田中くん、|起きて|ください。

 「田中くん」は、呼びかけの独立語である。主語とまぎらわしいので注意すること。

(4) だれだ、|この|コップを|割ったのは。

 設問文中の「だれだ」は、独立語とまぎらわしいが、述語が倒置によって文の頭に置かれたものである。倒置文は、通常の語順になおして考えよう。「このコップを割ったのはだれだ。」

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