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文節の働き(1) ― 主語・述語

文節は、文の中でいろいろな働きをします。このページでは、主語・述語としての文節の働きを取り上げます。

主語・述語の関係は、文の骨組みになる部分です。まずは、文中の主語と述語を見つけられるようになりましょう。

▼ 文節の働き

文は、直接には文節という部品が組み合わさってできています。そして、一つひとつの文節は、他の文節と関係しながら、文中でさまざまな働きをします。

文節の主な働きを表にしてまとめると、次のようになります。

【表】文節の働きの種類

文節の働き
主語しゅご述語じゅつご 鳥が 鳴く。
修飾語しゅうしょくご被修飾語ひしゅうしょくご ゆっくり 歩く。
接続語せつぞくご 安いのに、うまい。
独立語どくりつご さあ、やろう。

このページでは、文節のさまざまな働きのなかから、主語と述語という働きを取り上げて見ていきます。それ以外の文節の働きの種類については、ページを改めて説明します。

なお、文節の働きには、以上のほかにも、並立語や補助語・被補助語といった働きもあります。ですが、まずは上の種類の働きをしっかりと理解しましょう。

★ まとめ ★

【文節の働き】

文節には、主語・述語修飾語・被修飾語接続語独立語といった働きがある。

▼ 主語と述語

文は、基本的に、「何が(だれが)」にあたる部分と、「どうする」や「どんなだ」「何だ」「ある(いる)」にあたる部分とから成り立っています。

次の図を見てください。

文のしくみ
【図】文のしくみ

このように、文はふつう、まず「何が」にあたる文節が先にきて、それに対応するかたちで、「どうする」「どんなだ」「何だ」「ある(いる)」にあたる文節が後に続きます。前者の文節が主語で、後者の文節が述語です。

(1) 主語しゅご

何が(だれが)」にあたる文節を主語と呼びます。主語は、文の主題や動作の主体をあらわします。

主語となるのは、「―が」の形の文節だけではありません。「―は」「―も」など、さまざまな形の文節が主語になります。なお、日本語の文では、主語が省略されることがめずらしくありません。次の例文で確認してください。

● 木星は、ガスで できた 惑星です。土星も、そうです。

● いつか 火星に 行って みたい。(主語の省略)

(2) 述語じゅつご

どうする」「どんなだ」「何だ」にあたる文節を述語と呼びます。述語は、主語について説明する働きをします。ある(ない)」「いる」にあたる文節も述語です。

日本語の(文全体の)述語は、文の終わりにくることがふつうですが、かならずしもそうであるとはかぎりません。次の例文のように述語が主語などの前にくることもあり、このような表現方法は倒置とうちと呼ばれます。

● 寒いですね、この 部屋は。(主語の前)

● この 部屋は 寒いですとても。(修飾語の前)

(3) 主語・述語の関係

主語の文節と述語の文節との間には、主語の文節は述語の文節にかかり、述語の文節は主語の文節を受けるという関係があります。このような文節どうしの関係を主語・述語の関係と呼びます。主語・述語の関係は、文の骨格です。

具体的に文の中から主語と述語を見つけるには、次のような手順で行うとよいでしょう。

まず、

 文を文節に分けます

そして、述語の文節は文末にくることが多いので、

 文末に着目して述語を見つけるようにします

それから、

 その述語に対応する主語の文節をさがし出しましょう

主語となる文節の候補がいくつかある場合には、文全体の意味を考えて適当なものを選びましょう。

 

● これが私が飼っている猫だ。

→①文節に分ける。

これが|私が|飼って|いる|猫だ。

→②文末を見て、「猫だ」を「何だ」にあたる述語としてとらえる。

→③述語「猫だ」とつながりそうな主語の文節として、「これが」と「私が」の二つが考えられる。ここで「私が」を主語としてとらえると、「私が猫だ」という意味の文になってしまう。よって、「これが」が主語であるとわかる。

★ まとめ ★

【主語と述語】

 主語とは、「何が(だれが)」にあたる文節を言う。

 述語とは、「どうする」「どんなだ」「何だ」「ある・いる」にあたる文節を言う。

 主語の文節と述語の文節との相互関係を、主語・述語の関係と呼ぶ。

▼ 練習問題で理解度チェック

【問題】

次の各文中から主語と述語にあたる文節を抜き出して答えなさい。主語にあたる文節がない場合は、「なし」と答えなさい。

(1) 誰も僕の言うことを信じない。

(2) あの映画のファンが続編を待ち望んでいる。

(3) ああ、きれいだなあ、あの人は。

(4) 山道を登りながら、こう考えた。

【正解】

(1) (主語)誰も (述語)信じない

(2) (主語)ファンが (述語)待ち望んでいる

(3) (主語)人は (述語)きれいだなあ

(4) (主語)なし (述語)考えた

【解説】

文中から主語と述語を見つけるには、①文を文節に分け、②文末から述語を見つけて、③その述語に対応する主語をさがし出すという手順をとります。

(1) 誰も、|僕の|言う|ことを|信じない。

主語の文節は、必ずしも「が」のつく形であるとはかぎりません。「は」「も」「さえ」などがつく形の文節でも主語になることができます。

設問文(1)では、まず、文末の「信じない」が述語の文節であるとわかります。次に、「信じない」に対応する文中の主語をかんがえましょう。

(2) あの|映画の|ファンが|続編を|待ち望んで|いる。

文末の「待ち望んでいる」は、二つの文節に分けることができます。そうすると、「いる」が述語になりますが、「いる」だけだと意味がはっきりしません。

そこで、このような場合には、二つの文節をまとめて述語としてかんがえましょう。本問では、「待ち望んで」と「いる」とを合わせて一つの述語であるとかんがえます。

ちなみに、この「いる」のような語を補助用言と呼びます。補助用言については、用言のカテゴリーで扱います。

(3) ああ、|きれいだなあ、|あの|人は。

設問文(3)は、倒置の文です。こういう場合には、まず語順をふつうに並べ替えてから考えるとよいでしょう。「ああ、あの人はきれいだなあ。」となります。

(4) 山道を|登りながら、|こう|考えた。

設問文(4)の述語は「考えた」ですが、その文節に対応する主語は文中に見当たりません。日本語の文では、このように主語が省略されている場合があります。とくに会話文ではよく省略されます。

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