名詞の種類

● 名詞は、意味のうえから、次のように分けることができる。

(1) 普通ふつう名詞

同一種類のものを広く指し示すときに用いられる名詞である。およそ一般的にそのものが何であるかを表す。

(例)人間  猫  山  国家  古典  映画

(2) 固有こゆう名詞

同類の他のものと区別するときに用いられる名詞である。人名、地名、書名など、そのものだけにつけられた名前を表す。

(例)織田信長  たま  富士山  韓国  徒然草  二十四の瞳

(3) 数詞すうし

数量または順序を表すために用いられる名詞である。数量を表す数詞数詞といい、順序を表す数詞じょ数詞という。

(例)一個  二人  三倍  四冊  何枚  いくつ  (基数詞)

(例)一番  二位  第三  四等  何番め  (序数詞)

「一個」「二人」の「個」「人」のように、数を表す語に添えるものを助数詞という。助数詞は、数える物の種類によって使い分ける。なお、「何枚」「いくつ」「何番め」のように、不定の数量または順序を表すものも数詞である。

(4) 代名詞だいめいし

人や物事の名に代わって、直接にそのものを指し示す単語である。代名詞には、を指し示す人称にんしょう代名詞と、物事・場所・方向を指し示す指示しじ代名詞との2種類がある。代名詞を名詞とは別の独立した品詞として扱う考え方もある。

(例)ぼく  わたし  あなた  かれ  どなた  (人称代名詞)

(例)これ  それ  そこ  あちら  どちら  (指示代名詞)

▼ 形式名詞

● 普通名詞のなかには、名詞としての実質的な意味を持たず、形式的・補助的な役割に用いられているものがある。これを形式名詞けいしきめいしまたは補助ほじょ名詞という。具体的な内容は、形式名詞にかかる修飾語によって表される。

(例)今年の目標は、ダイエットする こと です。 (形式名詞)

  (比較)君は、 の重要性を理解していない。 (実質名詞)

(例)一人前の社会人は、あいさつができる もの だ。 (形式名詞)

  (比較) があふれている時代に生きている。 (実質名詞)

● 形式名詞には、「こと」「もの」のほかに、次のようなものがある。

明るい うち に帰る。 就職の ため に引っ越す。

帰ってきた ところ だ。 言われた とおり にする。

すぐ行く つもり だ。 見ない わけ にはいかない。

来ない はず がない。 思いつく まま に書き連ねる。

形式名詞は、実質的な意味が希薄であり、実質名詞と区別するためにも、ひらがなで表記することが望ましい。

▼ 転成名詞

● もとは別の品詞であった単語が名詞に転じたもの転成てんせい名詞という。動詞の連用形から名詞に転じたものと、形容詞の連用形から名詞に転じたものとがある。

動詞の連用形→名詞 (例)ひかりこおりいただき、考え、晴れ、迷い、強め、決まり
形容詞の連用形→名詞 (例)近く、遠く、多く、早く、古く

形容詞や形容動詞の語幹に「さ」「み」「げ」などの接尾語がついたものを転成名詞とすることもある。「寒さ」「あたたかみ」「楽しげ」など。

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