■ 「が」の種類
「が」には、次のような種類がある。
① 格助詞……付属語で、主語を表す。
(例) 風が吹く。
② 接続助詞……付属語で、逆接や単純な接続を表す。
(例) 高いが、おいしい。 会ったが、元気そうだった。
③ 接続詞……自立語で、逆接を表す。
(例) がんばった。が、失敗した。
■ 「が」の見分け方
文の最初に来るときは、接続詞。
(例) 期待していた。が、裏切られた。……接続詞
体言に付くときは接続詞、終止形に付くときは接続助詞。
(例) 努力することが大事です。……格助詞
(例) 調べてみたが、わからなかった。……接続助詞
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「が」には、次の三つの場合があります。
(1) 格助詞
格助詞の「が」は、付属語で、主語を表します。➡主な格助詞の用法
風が 吹く。(主語)
魚が 好きだ。(主語―対象)
(2) 接続助詞
接続助詞の「が」は、付属語で、逆接や単純な接続を表します。➡主な接続助詞の用法
値段は 高いが、すごく おいしい。(逆接)
彼女に 会ったが、元気そうだった。(単純な接続)
(3) 接続詞
接続詞の「が」は、自立語で、逆接を表します。➡接続詞
一生懸命 がんばった。が、失敗した。(逆接)
「が」には、以上のほかに、終助詞もあります。
・ちょっと お聞きしたいのですが。(婉曲)
「が」の種類は、その文中の位置や接続によって見分けます。
「が」が文の最初にあるとき、その「が」は接続詞です。
「が」が文の最初にないときは、「が」が付く直前の語に注目します。
「が」が体言に付くときは格助詞であり、活用語(用言や助動詞)の終止形に付くときは接続助詞です。
おみやげを 期待して いた。が、裏切られた。
……文の最初にあるので、接続詞。
努力する ことが 大事です。
……体言に付くので、格助詞。
調べて みたが、よく わからなかった。
……終止形に付くので、接続助詞。
格助詞の「が」は、助詞「の」に付くこともあります。
・走るのが 得意だ。
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次の各文の下線部から、文法的な種類が異なるものを一つ選び、記号で答えなさい。
ア 家族で温泉旅行に行ったことがある。
イ 試みは失敗したが、けっしてあきらめない。
ウ 新幹線の窓から富士山が見える。
エ わたしの犬は、泳ぎが得意だ。
【アドバイス】
「が」が文の最初にない場合は、その直前の語に注目します。
ア、ウ、エの文は、「が」の直前の語がそれぞれ「こと」「富士山」「泳ぎ」です。これらは、すべて体言です。
それに対して、イの文では、「が」の直前が助動詞「た」の終止形です。
イ
*
mondai
ア
【アドバイス】
mondai