国語の文法
  • ホーム
  • 文法の基礎
  • 用言
  • 活用のない自立語
  • 助動詞
  • 助詞
  • 語の識別
  • 文の組み立て
  • 敬語
  • 掲示板

ホーム > 文法の基礎 > 文節の働き(3)接続語・独立語

文節の働き(3)接続語・独立語

要点のまとめ

■ 接続語

接続語せつぞくご……文と文、文節と文節をつないで前後の関係を表す文節。

接続語には、一つの単語のものと二つ以上の単語のものがある。

(例) 急いで行った。だから接続語、間に合った。(1単語の接続語)

(例) 急いだから 接続語 、間に合った。(2単語以上の接続語)

■ 独立語

独立語どくりつご……他の文節と関係がなく独立している文節。文の最初にくることが多く、直後に読点(、)がある。

独立語には、感動かんどう・呼よびかけ・応答おうとう・提示ていじなどの種類がある。

(例) まあ独立語、すばらしい。(感動)

(例) 鈴木さん 独立語 、起きてください。(呼びかけ)

(例) はい独立語、そのとおりです。(応答)

(例) 12月31日 独立語 、その日が大晦日おおみそかです。(提示)

[スポンサードリンク]

解説

1 接続語

接続語せつぞくごは、文と文、あるいは文節と文節をつないで、前後がどのような関係にあるかを表す働きをする文節です。

接続語には、一つの単語からなるものと、二つ以上の単語からなるものとがあります。

急いで 行った。だから接続語 、電車に 間に合った。

上の例は、二つの文からなります。後あとの文の最初にある「だから」の文節が、前の文と後の文をつなぐ働きをしています。

「だから」は、一つの単語からなる接続語の文節です。

「だから」のように、そのまま単独で接続語の文節になる単語を接続詞せつぞくしといいます。➡接続詞

急いだから 接続語  、電車に 間に合った。

上の例は一つの文ですが、「急いだから」の文節がその文節と後の文節をつなぐ働きをしています。

「急いだから」は、二つ以上の単語(「急い(急ぐ)」「だ(た)」「から」の3語)からなる接続語の文節です。

上の例で、「急いだから」の前には何もありません。

しかし、「だから」(接続詞)を用いて二つの文に分けると、前後をつなぐ働きをしていることがわかります。

「急いだから、……」→「急いだ。だから、……」

したがって、前に何もなくても、「急いだから」は接続語です。

「急いだから」の「から」のように、他の単語の後あとに付ついていっしょに接続語の文節をつくる単語を接続助詞せつぞくじょしといいます。➡接続助詞の働き

ここを押さえる

「接続語﹅」と似ている用語に「接続詞﹅」「接続助詞﹅﹅」があります。

「接続語」は文節の働きを指さす用語ですが、「接続詞」「接続助詞」は単語の種類を指す用語です。

「接続詞」は単独で接続語になり、「接続助詞」は他の単語の後に付いて接続語をつくります。

これら三つの用語の違いを意識して混同こんどうしないように注意しましょう。

*

上の例の接続語「だから」は、前の事柄ことがらが原因となって後の事柄が結果となる関係を表しています。

接続語が表す関係(意味)は、ほかにもさまざまなものがあります。

くわしくは、「接続詞」や「接続助詞の働き」のページで解説します。

2 独立語

独立語どくりつごは、文中の他の文節と直接の関係がなく、独立している文節です。

ああ独立語 、今日は よい 天気だ。

上の例文の「ああ」は、文中の他の文節との間に、主語と述語や、修飾語と被修飾語のような関係(係かかり受うけの関係)がありません。文中でそのまま独立しています。

独立語は、文の最初にくることが多く、その直後に読点とうてん(、)があります。

*

独立語は、その意味によって感動かんどう・呼よびかけ・応答おうとう・提示ていじなどの種類に分けられます。

まあ独立語 、すばらしい。(感動)

鈴木さん 独立語  、起きて ください。(呼びかけ)

はい独立語 、その とおりです。(応答)

12月31日 独立語  、その 日が 大晦日おおみそかです。(提示)

独立語になるのは、感動詞や名詞とよばれる単語です。➡単語の分類(3)品詞の分類

「ああ」「まあ」「はい」は感動詞で、「鈴木さん」「12月31日」は名詞です。

[スポンサードリンク]

練習問題

問題1

次の各文中から、接続語を抜ぬき出しなさい。

(1) 歯が痛かった。だから、歯医者に行った。

(2) 今夜は、雨または雪が降るらしい。

(3) 雨なので、運動会は中止です。

(4) 急げば、まだ間に合う。

【アドバイス】

接続語は、前後の文や文節をつないでその関係を表す文節です。

1単語の接続語は、「だから」「また」などの接続詞とよばれる単語からなります。➡接続詞

2単語以上の接続語は、「ので」「ば」などの接続助詞とよばれる単語がふくまれています。➡接続助詞の働き

解答

(1) だから

(2) または

(3) 雨なので

(4) 急げば

*

問題2

次の各文中から、独立語を抜き出しなさい。

(1) おや、ここにお金が落ちているぞ。

(2) キジ、その鳥が日本の国鳥こくちょうです。

(3) ねえ、すこし休もうよ。

(4) いいえ、あれはタヌキです。

【アドバイス】

独立語には、ふつう文の最初にきて、その直後に読点(、)があるという特徴とくちょうがあります。

独立語には、感動・呼びかけ・応答・提示などを表す働きがあります。

(2)のように、提示を表す独立語は、主語とまぎらわしくなります。

提示を表す独立語の後には、「それ」「その」のような指示語がくることが多いので、それを手かがりにして主語と区別しましょう。➡指示語(こそあど言葉)

解答

(1) おや

(2) キジ

(3) ねえ

(4) いいえ

  • 言葉の単位
  • 文節の働き(1)主語・述語
  • 文節の働き(2)修飾語
  • 文節の働き(3)接続語・独立語
  • 単語の分類(1)自立語と付属語
  • 単語の分類(2)単語の活用
  • 単語の分類(3)品詞の分類
  • 指示語(こそあど言葉)
  • 複合語・派生語

▼ご意見・ご質問は掲示板へ

掲示板

▼このサイトをシェアする

◆◆◆サイト内検索◆◆◆

[スポンサードリンク]

プライバシーポリシー | サイトマップ
© 2015-2023 KUSUHARA
ログアウト | 編集
  • ホーム
    • サイト更新情報
  • 文法の基礎
    • 言葉の単位
    • 文節の働き(1)主語・述語
    • 文節の働き(2)修飾語
    • 文節の働き(3)接続語・独立語
    • 単語の分類(1)自立語と付属語
    • 単語の分類(2)単語の活用
    • 単語の分類(3)品詞の分類
    • 指示語(こそあど言葉)
    • 複合語・派生語
  • 用言
    • 動詞(1)性質と働き
    • 動詞(2)活用とその種類
    • 動詞(3)活用形とその用法
    • 動詞(4)五段活用・音便
    • 動詞(5)上一段活用
    • 動詞(6)下一段活用
    • 動詞(7)カ行変格活用・サ行変格活用
    • 動詞(8)活用の種類の見分け方
    • 動詞(9)自動詞・他動詞
    • 動詞(10)可能動詞
    • 形容詞(1)性質と働き
    • 形容詞(2)活用
    • 形容動詞(1)性質と働き
    • 形容動詞(2)活用
    • 補助動詞・補助形容詞
  • 活用のない自立語
    • 名詞(1)性質と働き
    • 名詞(2)種類
    • 名詞(3)代名詞
    • 副詞(1)性質と働き
    • 副詞(2)種類
    • 連体詞
    • 接続詞
    • 感動詞
  • 助動詞
    • 助動詞の性質と働き
    • 助動詞の分類
    • 「せる・させる」
    • 「れる・られる」
    • 「ない・ぬ(ん)」
    • 「う・よう」
    • 「まい」
    • 「たい・たがる」
    • 「た(だ)」
    • 「そうだ」
    • 「ようだ」
    • 「らしい」
    • 「ます」
    • 「だ」
    • 「です」
    • 助動詞活用表
  • 助詞
    • 助詞の性質と働き
    • 格助詞の働き
    • 主な格助詞の用法
    • 接続助詞の働き
    • 主な接続助詞の用法
    • 副助詞の働き
    • 主な副助詞の用法
    • 終助詞の働き
    • 主な終助詞の用法
  • 語の識別
    • 「ない」の識別
    • 「が」の識別
    • 「だ」の識別
    • 「で」の識別
    • 「な」の識別
    • 「に」の識別
  • 文の組み立て
    • 文節の種類
    • 文節どうしの関係
    • 連文節と文の成分
    • 文の成分の位置
    • 文の種類
  • 敬語
    • 敬語とその種類
    • 尊敬語
    • 謙譲語
    • 丁寧語
    • 敬語の使い方
  • 掲示板
    • 過去掲示板1
  • トップへ戻る