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「だ」の識別

要点のまとめ

■ 「だ」の種類

① 形容動詞の活用語尾

(例) テキストaka。

② 断定の助動詞

(例) テキストaka。

③ 過去の助動詞の濁音化

(例) テキストaka。

④ 助動詞「そうだ・ようだ」の一部

(例) テキストaka。

■ 「だ」の見分け方

「だ」を「な」に置きかえて体言が続く形にできるときは、形容動詞

(例) テキストaka。

体言に付くときは、断定の助動詞。

(例) テキストaka。

動詞の音便(「―い・―ん」)に付くときは、過去の助動詞。

(例) テキストaka。

「そうだ・ようだ」の形のときは、助動詞の一部。

(例) テキストaka。

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解説

1 「だ」の種類

「だ」には、次のような種類があります。

(1) 形容動詞の活用語尾

形容動詞は、終止形の活用語尾が「だ」になります。

形容動詞は、動詞や形容詞と違って、終止形と連体形が違う形になります。形容動詞の連体形は、「―な」の形です。

空が きれいだ 形容動詞 。

(2) 断定の助動詞

断定の助動詞「だ」は、体言や助詞「の」などに付きます。

これは、本体言だ。

この 本は、僕の助詞だ。

(3) 過去の助動詞「た」の濁音だくおん化

過去(完了)の助動詞「た」は、動詞のイ音便や撥はつ音便に付くとき、音が濁にごって「だ」になります。

茶わんに 湯を 注い 動詞 だ。(イ音便)

つまずいて 転ん 動詞 だ。(撥音便)

(4) 助動詞「そうだ」「ようだ」の一部

助動詞の「そうだ」「ようだ」は、終止形の最後が「だ」になります。

雨が 降りそうだ 助動詞 。

電車が 遅れるようだ 助動詞 。

2 「だ」の見分け方

「だ」の種類は、次のようにして見分けます。

(1) 「な」に言いかえてみる

「―だ」の形が形容動詞であれば、連体形「―な」に活用させて体言を続けることができます。

「だ」を「な」に置きかえてみて、直後に体言が続く形にできるときは、形容動詞の(終止形)活用語尾です。

穏おだやかだ。 → 穏やかな 海体言

……「な」に言いかえて体言を続けることができるので、形容動詞の活用語尾。

さらに、「とても﹅﹅﹅穏やかな海」のように、直前に「とても」を補おぎなうこともできます。これも、形容動詞の特徴の一つです。

ここを押さえる

形容動詞の見分け方

① 終止形が「だ」で終わる。

② 「―な」(連体形)に活用させて体言を続けることができる。

③ 直前に「とても」を補うことができる。

(2) 体言に付く「だ」は断定の助動詞 

断定の助動詞「だ」は、主に体言に付きます。

したがって、「だ」の直前が体言であるときは、断定の助動詞の終止形です。

穏やかな 海体言だ。

……直前が体言なので、断定の助動詞。

断定の助動詞「だ」は、「海な﹅景色」のように、「な」に言いかえて体言を続けることができません。

断定の助動詞「だ」にも連体形「な」がありますが、「海なの﹅だ」「海なのに﹅﹅」「海なので﹅﹅」のように、助詞「の」「のに」「ので」が付く用法にかぎられます。

ここを押さえる

助動詞「だ」の形容動詞との違い

① 連用形の「に」がない。

② 連体形「な」に付くのは、助詞「の・のに・ので」だけである。

(3) 動詞の音便に付く「だ」は過去の助動詞 

過去(完了)の助動詞「た」は、動詞の音便に付くとき、音が濁って「だ」になります。

したがって、「だ」の直前が動詞の音便(「—い」「―ん」)であれば、その「だ」は過去の助動詞の濁音化したものです。

海で 泳いだ。 砂浜で 遊んだ。

……それぞれ動詞の音便に付くので、過去の助動詞。

(4) 「そうだ」「ようだ」の形は助動詞の一部

「そうだ」「ようだ」は、その形によって助動詞であると判断します。

元気そうだ。 留守のようだ。

……「そうだ」「ようだ」で1語の助動詞。

もっとも、「そうだ」の形の語がすべて助動詞であるとはかぎりません。

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練習問題

問題1

次の各文の下線部の説明としてあてはまるものを、後のアからエのなかから選んで、記号で答えなさい。

(1) ライオンは、ネコ科の動物だ。

(2) 発表会までに準備が間に合いそうだ。

(3) 駅前は、いつもにぎやかだ。

(4) 冷蔵庫にあったジュースを飲んだ。

ア.形容動詞の活用語尾

イ.断定の助動詞

ウ.過去の助動詞

エ.助動詞「そうだ」の一部

【アドバイス】

問題の四つの文のうち、「―な」+体言のかたちに変えることができるのは、(2)と(3)です。「間に合いそうな感じ」「にぎやかな場所」というように。

ただし、(2)の「だ」は、形容動詞ではなく、助動詞「そうだ」の一部です。「そうだ」「ようだ」は、形容動詞と同じ活用をするので、形容動詞とまぎらわしい語です。

「そうだ」「ようだ」の形は助動詞であると覚えましょう。

次に、「だ」の直前の部分に注目します。

「だ」の直前が体言であれば断定の助動詞、動詞の音便形(「―い」「―ん」)であれば過去などの助動詞「た」の濁音化、「そう」「よう」であれば助動詞「そうだ」「ようだ」の一部です。

(1)の「だ」は、直前が「動物」という体言(名詞)ですから、断定の助動詞です。

(4)の「だ」は、直前が動詞「飲む」の音便形「飲ん」ですから、過去の助動詞です。

(2)の「だ」は、直前が「そう」ですから、助動詞「そうだ」の一部です。

解答

(1) イ

(2) エ

(3) ア

(4) ウ

*

問題2

mondai

ア

【アドバイス】

解答

mondai

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